ひどく風の匂い

弘明寺健太のブログ

2017-01-01から1年間の記事一覧

総括 2017

と偉そうなタイトルつけたけど、このブログも回を重ねるごとに更新頻度が減り、もはや季刊のような状態に…しかしそれは書くネタがないくらい音楽活動が下火になっているということではなく、むしろその逆で、特に秋以降はお陰様で非常に充実した活動をさせて…

勝手にライナーノーツ: まえだけんた&ジ・アッシュトレイズ「トレンチコート」

神戸の音楽仲間たちが、また素晴らしいCDを作りました。 まえだけんた & ジ・アッシュトレイズ「トレンチコート」 本当にこれは掛け値なしの傑作であります。是非一人でも多くの方に聴いてもらいたいと思ったので、今回はこのアルバムについて熱く語ります。…

秘かな愉しみ

少し気障な言い方ですが、絵を描くように曲を作りたいと思っている。 自分は絵心というものはあまりないのだが、遥か昔、まだ社会人になって間もない頃、職場で美大出身の先輩に深夜残業しながらちょっとしたデッサンの手ほどきを受けたことがある。ひとまず…

また、あした

“昼も夜も構わず賑やかなこの街に今日もほら聴こえてる小さな歌が雨の日も晴れの日もまた誰かと出会いいつしかそこはまるで住み慣れた家” 昨年作ったCDの最後に収録した「また、あした」という曲。これは2年半前、僕が神戸を去る時にその心情を歌にしたもの…

老成とイノセンス

never young beachというバンドが好きだ。 日本のまだ若手のバンドだが、リリースされている2枚のアルバムはすっかり愛聴盤だ。なんというか、J-POP以前から日本人がこよなく愛し親しんできたメロディの正しい継承者というか、もっと分かりやすくいうと、中…

再会

小沢健二の、シングルとしては19年ぶりという「流動体について/神秘的」を聴いた。テレビ出演などメディアの表舞台にも久しぶりに登場するとあって、ネットでは新曲のサウンドや歌詞について色んな解釈が飛び交い盛り上がっているようだけど、そんな状況も…

映画「沈黙-サイレンス」を観てきました。

「沈黙」は今まで2回読んでいる。一度目は高校生のときで、二度目は数年前、長崎を旅行したあと読み直したくなって読んだ。最初に読んだときは、そのショッキングな内容と、本全体に漂うテンションの高さにとにかく圧倒され、よく分からないままただ「すごい…

ふた昔前

2年後に元号が変わるかもしれないらしい。自分が作る曲はときどき人から「昭和っぽいね」などと言われることがあるのだが、まんざら悪い気はしなかったりする。今は平成だから、その前の昭和は要するに「ひと昔前」ということになるかと思うが、次の元号にな…

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。 元日、2日で、鎌倉・熱海を廻ってきました。人で溢れかえった初詣は苦手なので、鎌倉では専ら古い寺廻りを、熱海ではゆっくりと温泉に入ってきたところです。やっぱり古都の厳かな…